先日、ナードのアロマアドバイザーコース9月生がスタートいたしました。本日はレッスン6のレポートです。
NARD JAPAN ナードのアロマアドバイザーコースとは
NARD JAPANのアロマアドバイザーコースは、日々の生活の中で精油を安全且つ適切に使えるようになることを目的として設計されたコースです。
安全なアロマテラピーを実践するために知識や理論を学び、実践を重ねます。今日は調香を学ぶ レッスン6へと進みました。
精油の調香〜オリジナルの自然香水で素敵に香る〜
今回はアロマの精油で調香について学ぶ章です。調香はアロマの香りを楽しむ分野を、思う存分体験できるのでとても楽しいカテゴリですね!その前にまずは香りが嗅覚から脳を介してどう体に作用するのかのメカニズムからお勉強してまいります。
嗅覚
精油は皮膚に塗布したり、香りを嗅いだりと色々な使い方ができますが、私自身精油の力を享受するのに一番お勧めだと思っているのは嗅ぐことです。皮膚塗布では皮膚から体に取り込まれるルートを学ばなければなりませんが、嗅ぐということに関しては、嗅覚について知る必要があります。
嗅覚への刺激は、嗅細胞を介して嗅神経→大脳へと刺激が伝わることがわかっています。このメカニズムをもう少し掘り下げて見てまいりました。
こちらはナードの教本ではありませんが、初めてアロマをされる方がもしどの本を買えばいいですか?と聞かれたら私がいつもオススメしている本であります。
この中の全てをオススメしている訳ではないのですが、カラーでとても見やすく、また嗅覚から脳までの経路についてもわかりやすく載っているので1冊あると便利です。
嗅覚についてはまだまだ研究途中の分野ですので、インストラクター以上、また香り師の方はもちろんさらに詳しく掘り下げていく必要があるかと思いますが、まずはこのラインまで理解できれば一般的なアロマテラピーの中の嗅覚から脳のメカニズムについてはよろしいのではないでしょうか。
ただ、これも受容体があるなら、というのが前提の話にはなってまいりますが、ここでは話がズレていくので詳しいことは割愛です。
香りというのは、目には見えませんが「物質」です。芳香分子が空気中に揮発して飛んでいるということが重要で、揮発して飛んでいるからこそ鼻腔に入り受容されて匂いを人間が感知することができます。
- 芳香物質がそこにある
- 空気中に漂っている
- 鼻腔の嗅上皮が粘液で覆われている
そういったことがあって、初めて嗅毛という部分で芳香物質がキャッチされ、電気信号になって大脳へ…という道筋を辿ることになります。
香りの情報は、そこから大脳へと電気的な信号となり到達すると言われています。アロマテラピーの世界では、大脳辺縁系と大脳新皮質という分け方で説明されることが多い大脳と香りの関係です。
この分け方に関しては、ポール・マクリーンの三位一体脳説から来ているのかな、ちょっと端折ってきてるのかなと個人的には思っているのですが、この考え方自体に否定的な意見もあるのでなんとも言えませんが、その話は横に置いておくとして、今の所、香りの情報は大脳辺縁系という場所へまず最初に到達すると言われているのが通説です。そこは視床下部や脳下垂体など自律神経や内分泌系に関わる場所でもありますので、心身に大きな影響を与えていくことになります。
視床下部や脳下垂体への理解はとても大事…!
大脳新皮質は、人間を人間たらしめる脳だと、いつも説明をしています。人の理性や知性はこの大脳新皮質が担っていると言われていますね。香りの情報は、大脳辺縁系へと伝わった後に大脳新皮質へ入っていくと言われています。そういったことをレッスン内ではもう少し詳しく説明をしてまいります。
香りの相性
次からいよいよ香りについて眺めていきます。まずはアロマでよくある香りのグルーピングで香りの相性の考察をしてまいります。このグルーピングに関しては、ナードでは
- オリエンタルな精油
- 花の精油
- 柑橘系の精油
- ハーブ類の精油
- 樹木類の精油
- スパイス類の精油
- 樹脂類の精油
という7つのグルーピングがされていますが、この中でも精油の分類の仕方はまた別の協会様とでも若干異なる部分があります。香りの分野を表現したり分類するのはとても難しく、これといった正解はないように思います。ですので、大体のグループ分けを学び参考にしていくというスタンスになるかと思います。
例えばイランイランという精油がありますが、花の精油で甘く強い香りですし、確かに花の精油なのですが、ある意味ではオリエンタルな香りとも言えるような気もしなくないんですね。ハーブと樹木類の分類の仕方も場合によってなかなか個性的なんです。ですので、あまり固執せず香りの相性を純粋に考察していけるととてもいいと思っています。これは創香(そうこう)の分野でも大事になって来ますので、創香をされる方も参考にされてください。
また同じグループや、隣り合うグループの香り通しは相性が一般的には良いと言われていますので、そういったことも参考にしながら香りを試していきます。あくまでも一般的になので、こちらもまずは自分自身で香りを確かめていくことが大切です。
今回も実際に生徒様には各グループ1種類ずつ選んでいただき、香りの相性を確かめてもらいました。1つの精油だけだと強く感じる香りも、2つ組み合わせると丸みが出て香りがまとまったりしますし、香りを組み合わせるという行為は本当に奥深いものがあります…!
香りのノート 香りの表現
そして香りの時間による変化については香りのノートについて、また市販の香り製品の違いについて学んだり、香りの表現についても見てまいります。
香りって表現して人に伝えるのって難しいですよね。青っぽい香りとか甘い香りとか、、甘い香りもバニラのような香りもあれば花の香りもあります。よりたくさんの表現方法を持っていると、豊かな表現ができてさらに面白くなるかと思います。
また香りのアコードといって調香の基本として、香りがどういう点で調和していくのかということも検討したり、とにかくこの章は香りを嗅ぎまくります。楽しい。
精油学5種
そして今回の精油学は5種類の精油を学びました。
- ローズ
- ネロリ
- ジャスミン
- パチュリー
- サンダルウッド
どれも高価な精油ですー。香水としても重宝する香りたちではないでしょうか。
ローズ、ネロリ、ジャスミンは花精油の代表格でどれも高貴な香りです。でもそれぞれ特徴がちがって個性があるんですよね。
パチュリ、サンダルウッドはベースノートとして香りの土台を作ってくれる重厚感溢れる香り。サンダルウッドは和名が白檀でお線香の香りなので馴染みがある方もいらっしゃるかもしれません。パチュリーはもう少し個性的かもしれませんね。服についたら香りが取れないのでご注意ください。
それぞれ香りを楽しむことももちろんですが、それぞれの持つ芳香成分にももちろんん効能がありますのでそれについても精油学では学びました。むくみやリンパケアでもよく使われる精油も今回はたくさんありましたね。
クラフト実習:オードトワレ作り
今回はオードトワレ作りの実習でした。香りのブレンディングはアロマテラピーの醍醐味ですね!組み合わせは無限大ですが、テーマを決めて精油を選んでまいります。
香りをムエットに取り、合わせて嗅いでみながら香りの選定と調整をしてまいります。
精油をブレンドし、植物性エタノールで希釈してまた最後に香りを調整してボトルに移してできあがりです!
お気に入りの香りが出来上がったようでよかったです^^ 今回は高級な香水に仕上がりましたよ♪
ナードのアロマ・アドバイザーコースは随時募集しております。
できるだけ生徒様のご都合にも合わせることができるようご相談にも乗っていますので、お気軽にお問い合わせください。
概要はこちらにもございます↓
現在素敵なビッグプレゼント企画も行なっています
現在、コロナの影響により、通常はオンライン受講がNGなナードの講座がオンラインで受講できます。
(*一部、実習のみオフラインにて受講が必要です。詳しくはお問い合わせください)
アロマテラピーは役立ち、またとても暮らしを豊かにしてくれます。
香りを楽しむ心の余裕が持てると素敵なライフスタイルですね。
今回は比較的軽めのボリューム?で完了できたかと思います。
次回もお楽しみに!