先日、ナードのアロマアドバイザーコース9月生がスタートいたしました。本日はレッスン4のレポートです。
NARD JAPAN ナードのアロマアドバイザーコースとは
NARD JAPANのアロマアドバイザーコースは、日々の生活の中で精油を安全且つ適切に使えるようになることを目的として設計されたコースです。
安全なアロマテラピーを実践するために知識や理論を学び、実践を重ねます。今日はハーブウォーターを学ぶ レッスン4へと進みました。
アロマでスキンケア2〜ハーブウォーターでさらりと美肌〜
レッスン4は精油のお勉強は一休みして、ハーブウォーターを学んでいく章となります。
ハーブウォーターはアロマテラピーの中では精油よりマイナーな存在かもしれませんが、最近はイドロラテラピーなどと呼ばれてハーブウォーターのみにフォーカスしたセラピーとしても広がってきているようです。
私はハーブウォーターと読んでいますが、ハイドロソル、ハイドロラット、イドロラ、芳香蒸留水、フローラルウォーター、ハイドレイトなど呼ばれ方は色々あります。
私がアロマテラピーを学び始めた10年以上前は、フローラルウォーターという名称で学びました。今はハーブウォーター自体の有用性が見直され始め研究がされ始めた段階で、色々なハーブのウォーターが出てきていますが、10年以上前は「フローラルウォーターといえばローズウォーター」というくらいに、ローズウォーターがメインだったように記憶しています。あとはオレンジフラワーウォーターかな?
今でもローズウォーターはアロマテラピーのみならず、自然派化粧品系のコスメメーカー様からバラ水やローズウォーターの化粧水としてたくさんの商品が出ています。個人的にバラ水というとナイアードさんのこちらがパっと頭に浮かんできます。
ハーブウォーターは昔はそんなに種類はない印象で、お花から採られたウォーターがマーケットではメインだったので「フローラル」と呼ばれていましたが、だんだんとフローラルなもの以外のハーブのウォーターもマーケットに進出してくるようになり、名前がそぐわなくなったり、市場が混乱するということが起こったようです。
実際にハーブウォーターのことを調べてみると、「フローラルウォーター」という言葉は、花から精油を蒸留するときに残った水のことを指していました。
そこでフランス語読みでのHYDROLAT(ハイドラット)やハイドロゾルなどの呼ばれ方にシフトしていったようです。イドロラテラピーというのも、そういう言葉があるというよりは、フランス語読みをそのままイドロラと読んだみたいですよ。
ちなみにナードではハイドラットでもイドロラでもなくハーブウォーターと呼んでいますが、どれも同じものを指していることが理解できればどの読み方でも十分かと思います。しかし、何もしらないと違うものにみえてしまうかもしれませんので、そういった名称のお話から入ってまいりました。
そして、ハーブウォーターは、さらにまだ混乱することがあり、よくハーブティや精油を水にまぜたものも「アロマウォーター」と呼ぶ方がいるようで、それらも同じハーブウォーターと認識してしまっている方もいらっしゃるようです。
けれど、それもハーブウォーターとは異なるものですので、そういった細かいことかもしれませんが、意外と大事なところなのです。そちらもお話をしてまいりました。
実は、私がナードのインストラクター試験の実技を受ける際に当たっていたのがハーブウォーターの説明だったので、その時にもかなりハーブウォーターについては色々と調べました。
精油のような芳しく強い香りがあるわけではないのですが、ハーブウォーターの何をもってしても一番魅力的で素敵なところは、使用の際に危険性が少なく安全に使いやすいところだと思います。
敏感肌の方から赤ちゃんまで比較的安心して使いやすいのは精油とはまたちがった魅力です。
ハーブウォーターのNARDの条件
NARD JAPANの各認定コースで使用する精油や植物油、ハーブウォーターには一定の条件を満たしています。ハーブウォーターにもそれがあり、以下のようになります。
- 化粧品(化粧水)であること。
- 植物名(学名)が明らかであること。
- 水蒸気蒸留法で採ったものであること。
- 全成分表示にパラベンなどの防腐剤が含まれていないこと。※成分表示参考
- pH、残留農薬、鉛、ヒ素、カドミウム、重金属、一般細菌数、大腸菌群についてロットごとに国内で分析・検査され、結果に問題のないことが確認されており、その結果を公開しているもの。
この 3つめの水蒸気蒸留で採ったものであること。というのも大切な基準になってくるかと思います。アロマテラピーで利用する精油のほとんども水蒸気蒸留で抽出しますが、この蒸留法があるからこそ私たちはアロマテラピーを楽しめるわけであります。感謝。
他の条件についてももちろん説明をしてまいります。
精油とハーブウォーターの成分組成の違い
そしてハーブウォーターの特徴と使い方をみていった後は、精油とハーブウォーターの成分組成の違いを検討します。これも楽しい!とても楽しいです!
成分なのでこちらはまた化学の話も出てまいりますが、こうして何度も繰り返し化学の名称や特性を各レッスンで確認することでとてもいい復習になります。
また、ナードのテキストではラベンダー・アングスティフォリア精油とウォーターの成分組成や特性、使い方の違いを検討してまいります。個人的にはローズウォーターの組成の違いを比較するのが好きです←
ラベンダー精油とウォーターでは香りの印象が異なります。ウォーター全体に言えることですが、ハーブウォーターは精油よりハーバルな、もう少しわかりやすく言うなら、草っぽい、青っぽい香りがします。
ラベンダー精油にはラベンダー・A精油を代表するエステル類の酢酸リナリルが多く含有しますが、ラベンダーウォーターには入ってまいりません。それはなぜなのか?といったことなどを説明してまいりました。
この下の写真はローズオットー精油(透明なボトル)とフェニルエチルアルコールの合成香料(バックのボトル)です。フェニルエチルアルコールはローズウォーターを代表する成分です。
こちらも嗅ぎ比べをしてまいりました。ローズも精油とウォーターでは確かに香りに違いはありますが、でもローズウォーターは比較的ローズそのものの香りを楽しめる類のウォーターになるのではないかと思います。一般的にも好まれる方が多いローズウォーターです。
ローズウォーターは古くから様々活用されてきた歴史もあります。そういったこともまた書けたら書いてみたいと思います。
あー話したい。今話したい。でも時間がない。
この精油とウォーターの成分組成の違いについては、アドバイザーコースで学ぶ
- カモミールジャーマンウォーター
- ラベンダーウォーター
- ローズウォーター
- ティーツリーウォーター
- レモングラスウォーター
- ペパーミントウォーター
ひとつひとつテキストと小事典を確認しながらチェックしていきました。詳しく説明したくてたまらないですが、詳細は実際の講座にて…!
ハーブウォーターの保管と取り扱い
そしてハーブウォーターの取り扱いについても学びます。ハーブウォーターは比較的安全に活用できると言いましたが、しかしデメリットもあり、それは「水であること」です。
当たり前のように感じるかもしれませんが、これは手作りコスメをしていた者としては軽んじることができない大切なポイントです。
アロマテラピーもクラフト作成をよく行います。手作りコスメももちろんコスメを手作りします。その時に、そのクラフトに水という基材を入れるのか、入れないのかというのは、とても重要なのです。
水はとても傷みやすいですから、精油とはまたちがった注意が必要になります。精油は酸化、水は腐敗。この違いとリスクの意味は、スキンケア用品類を自作される方は、少なくともそれぞれ知っておくべきですね。
そして化粧品についても少しお勉強をし、さらに歴史のお勉強をして、今回は最後のクラフト実習となりました。歴史については今回は割愛します。
クラフト実習:ハーブウォーターの化粧水
この単元では、ハーブウォーターをブレンドして化粧水を作りました。
普段、ハーブウォーターはシングルで使うシーンが多いと思いますが、ブレンドすることで香りのまろやかさが出たり、意外と面白んです。
今回選ばれたのはどくだみウォーターとローズウォーター。それから1プッシュだけカモミールジャーマンウォーターを入れると言うレシピ!
これとてもよかったです。私も今度してみようと思います。どくだみウォーターはアドバイザーコースで習うウォーターではないのですが、私が個人的に好きで在庫があったのでご紹介をさせていただきました。
ブレンドする際に、保湿感が足りない方はグリセリンやヒアルロン酸を足すこともできますが、今回はハーブウォーターのみで作られました。
あぁ、ハーブウォーター美しいです。
ぜひご自宅で楽しみながらスキンケアしていただけたらと思います。
ナードのアロマ・アドバイザーコースは随時募集しております。
できるだけ生徒様のご都合にも合わせることができるようご相談にも乗っていますので、お気軽にお問い合わせください。
概要はこちらにもございます↓
現在素敵なビッグプレゼント企画も行なっています
現在、コロナの影響により、通常はオンライン受講がNGなナードの講座がオンラインで受講できます。
(*一部、実習のみオフラインにて受講が必要です。詳しくはお問い合わせください)
アロマテラピーは役立ち、またとても暮らしを豊かにしてくれます。
香りを楽しむ心の余裕が持てると素敵なライフスタイルですね。
今回は比較的軽めのボリューム?で完了できたかと思います。
次回もお楽しみに!