パーティーのお話が続きます。ご容赦ください🙇
今回のパーティーでは、私自身がお話する時間を20分程頂きました。
何を話そうかと柄にもなく当日ギリギリまで悩みました。
お話が皆さまにどんな風に届いてくれたかわからないけれど、
この日私がこの場所で話すべきことを話せただろうか。
スピーチ全文を書き起こして残すことにしました。
実は、時間の関係で少し省いている部分がありました。
そちらも全文載せておきます。
会場で聞いていただくあの空気感までは共有はできませんが、
宜しければ、読んでもらえたら嬉しいです。
***
私は10年前に、アロマの教室を始めました。
アロマのワークショップを開催したり、
健康やお仕事の講座を企画して、人前でこうしてお話をさせていただいたりと、色々なことを経験させて頂いてきた10年でした。
今でこそ、こうして人前でお話をしたり、自分で企画を一から考えたりということを当然のようにしていますが、
以前の私からしたらそんなことを自分ができるようになるとは想像もできないことでした。
10年前までの私は、自分は何の取り柄も、良い所もないって思って生きてきたタイプだったんです。
だけど、そんなある日長女が私の元に生まれて来てくれました。
今小学5年生になる長女は、萌ちゃんと言います。
萌ちゃんは、二分脊椎症という病気をもって、生まれてきました。
生後4ヶ月の時に、4ヶ月検診で引っかかり、二分脊椎症と診断され、生後7ヶ月の時に、約10時間にも及ぶ手術を受けました。
今はその病気の影響で、排泄のハンデあり、今も自力で排泄をすることができません。
そんな萌ちゃんと日々を過ごしていた頃、私はお仕事の内定を頂いていました。
保育園に入れることも決まっていて、入園準備をして行こうと思っていた時に、病気があるので入れないということがわかりました。
泣く泣く私は仕事の内定も辞退しました。
一見すると、すごくアンラッキーな出来事が起きたようにも思えるかもしれません。
だけど、私は、あの時、外に働きに行くことができなかったからこそ、自分で今の仕事を始めるきっかけをいただくことができました。
私は今の仕事を始めてから、今まで自分でも知らなかった新しい自分とたくさん出会ってきました。
たくさんのお客様と出会って、自分で仕事をする楽しさも知りました。
お客様が喜んでくださると自分も嬉しいんだという経験も、させてもらうことができました。
また自分で仕事をすることの大変さとも出会って、
自分の未熟さもたくさん知ることになりました。
未熟さを知るごとに、今までは逃げてばかりいたけれど、
逃げずに向き合って、乗り越えていける強い自分とも出会うことができました。
自分で仕事を作り出すって簡単ではなかったし、大変なこともたくさんあったけど、
自分のことを好きになれたのも、この仕事を始めてからです。
自分の人生を愛せるようになったのも、この仕事を始めてからです。
自分を大切にできるようになったら、周りの人も大切にできるようになりました。
自分の心の中に今まではなかった、なにかあたたかいものが日に日に増えていくのが、とても幸せな気がしていました。
自分で自分の人生を作り出すことができるんだということを理解して、
そして自分に与えられた人生を信じることができるようになって、
私の子どもの萌ちゃんも、病気があってもこの子は幸せに生きていけると、この子のこれからの未来も信じることができるようになりました。
私は、萌ちゃんに感謝しています。
誤解を恐れずにいうならば、萌ちゃんが病気をもって生まれてきてくれたことで、私は、本当の私を見つけることができました。
こんな話をすると、私にとって、とても都合の良いように聞こえるかもしれません。
だけど、萌ちゃんが小学4年生の時、萌ちゃんにこんなことを伝えることができる機会がありました。
ねえ萌ちゃん。あなたが病気で生まれて来てくれたから、ママは今のお仕事をすることができたんだよって。
こんな話は私が死ぬまでにいつか、もし許されるならできたらいいなって、思っていた。これこそ親都合な話だと思っていました。
だけど、この時、お風呂の中で私と萌ちゃんとの間で、とても自然にこの話ができたことがありました。
私たち家族と萌ちゃんは、病気のことで起きる悩みに、
ひとつひとつ丁寧に向き合って来ました。
この子は絶対大丈夫。
自分に与えられた人生を、きっと愛していくことができる女性になる。
そう信じるところから関わって来て、萌ちゃんは、まだまだ子どもながらも、
今、素敵に心を成長させてくれています。
私たち家族と萌ちゃんは、今も悩みながらも、私たちに与えられた人生を大切に生きることができているんじゃないかって、私は思えてなりません。
そしてこれは、私たち家族だけではなく、全ての人たちに起こり得る、幸せの連鎖の奇跡です。
*
私は今、お仕事をする中で、たくさんの人たちと出会います。
たくさんの悩み事を聞かせていただく中で、
自分のことが好きになれないと、悩む人もたくさんいます。
自分のことも、他人のことも、信じることができないと悩む人もたくさんいます。
自分はなんのために生まれて来たのかわからないという人もたくさんいます。
私は、そういう人たちの気持ちが、すごくわかるんですね。
だって私がそうだったから。
自分なんて、だれにも必要とされないって。
思って生きてきたから。
だけど、今はそうじゃないっていうことがわかります。
今日、みなさんに聞いてみたいことがあります。
みなさんは、自分自身が生まれてきた意味ってなんだろうって、考えたことはあるでしょうか。
自分が生まれてきた意味はなんだろう。
自分が生まれてきた意味はあるのだろうか。
その答えは、誰も知らないものだけど、だけど、私が今はっきりとわかっていることがひとつあります。
それは、「自分が生きる意味は、自分で作り出せる」ということです。
私はそれを「可能性」と呼んでいます。
私は全ての人に、自分が生まれてきた意味=可能性をみつける力があると思っています。
その力を引き出すために作ったのが、香り師という世界です。
私は5年前に、香り師という存在を作りました。
香り師を志してくれる人たちは、アロマをする人。という意味ではありません。
香り師の場は、人間育成のフィールドなんですね。
今日、お越しいただいた際に受付で、ギフトバックをお配りしたかと思います。
その中に、光の通り道とタイトルをつけた冊子が入っています。
その中に、「香り師」とは。と書かれた文章が4行ほどあります。
そちらを読んでみますね。
「香り師とは、生き方であり、在り方を学ぶ者です。実践知を身につけ、柔軟な心を養い、人として女性として、アロマの香りのようにただ在るだけで人を癒し、健やかにし、人に気づかせ、魅了し、人を豊かにすることのできる魅力溢れる人材のことを指しています」
そう書かれているかと思います。
アロマの香りって、人のご機嫌を伺って、自分の香りを変えることは当然ですがありません。
オレンジは、誰に気に入られようと、気に入られまいと、自分の香りを表現し続けています。
オレンジの香りが好きな人は、オレンジの香りを選んで癒される。
ペパーミントの香りが好きな人は、ペパーミントの香りを選んで癒される。
どちらの香りに良いも悪いもありません。
人も同じで、自分自身をまずは自分が受け入れて、ありのままを健全に表現していくことで、それがいいって言ってくれる人たちが、またその人の周りに集まってきてくれる。
そういう風に幸せの輪が広がっていくことを、
香り師のフィールドではとても強く意図しています。
今日、実はこのパーティー会場にも、私のことはほとんど知らないけれど、きてくださっている方がおられます。
どんな人かというと、香り師さんのお客様なんです。
香り師が、今日こんなパーティーがあるのだけれど、おいでになりませんかと、自分のお客様を招待してくれて、
きっとその方は、その香り師を信頼してくれたからこそ、今日この場所においでくださったのではないかと、思います。
私はそれって、とてもすごいことで、そしてとても嬉しいことだなと思っています。
香り師たちは、日々、それぞれの場所で、様々な活動を頑張ってくれています。
アロマをする人もいれば、フリースクールを立ち上げて、日々学校に行きにくい親御さんのお役に立とうと頑張ってくれている方もおられます。
介護の職場にお勤めで、その現場を良きものにしようと頑張ってくれている方もおられます。
みんな、自分の可能性を信じて、誰かの可能性を信じて、自分が身を置く業界の可能性を信じて、日々、歩んでくれています。
そうやって、自分が人や社会に貢献するだけの器を持っていると信じられて初めて、
社会貢献性を含んだ仕事がうまく回り出す、
人生が好転し出す、人の優しさに気づける、という循環が起こり始めます。
私はこの世界の普遍の法則を、みんなに知ってほしい。
人は愛でできている。
そして、必ず自分の可能性を見つけて、自分の力を信じていくことができる。
私が信じていることです。
私の信じたその一滴が波紋となって広がり、そしてその波紋に共鳴した人たちが、今香り師として、自分を成長させてくれています。
そしてその香り師たちの日々落とす幸せの一滴から生まれる波紋に共鳴して、今日この場所にきてくれた方や、
今日この場所には来てもらえなかったけど、日々香り師たちを近くで支えたり、絵顔を広げてくれる人たちがいます。
そんな風に、幸せの輪が、優しく繋がって、広がっていったら良いなって。
そう思って、私は今の仕事をしています。
私はみんなの中にまだ埋もれている光を取り戻す役割をこれからも全力で全うします。
今日は香り師たちのこともひとりひとりご紹介をしたかったのですが、ちょっと時間が取れなかったのですが、
香り師たちも、本当に大切に想いを持って日々活動をしておりますので、
また何か力になれることがございましたら、お近くや遠くでも香り師を頼っていただけましたら、嬉しく思います。
そして、香り師だけでなく、
今日、この場に来てくださった皆様も、私はみんなが繋がっていると本当に思っています。
私は連絡不精だけど、いつもみんなのことを想っていて、みんなの幸せを願っています。
こんなに連絡不精なのに、こうしてパーティーをするんだけれど、って声をかけたら、喜んで来たいと言ってくれたみんなに、
どれだけ伝わるかわからないけど、
今、本当にありがとうの気持ちでいっぱいです。
また、今年以降は、香り師のフィールドを超えて、さらに幸せの輪を拡大できるよう、皆様のお力になれるよう事業を進めていこうと思っております。
スタートから5年は、私個人のアロマ活動の土台を築く5年でした。
さらに次の5年は、香り師を作って、香り師という生き方を広げるための土台を作る5年で、ほとんどの時間を香り師さんのために使ってきました。
ここからの5年は、香り師の育成も引き続き続けながら、
もう一度間口を広げて、一般の方にもアカデミー活動を通して、講座やセミナーなどで、
幸福に生きるためのヒントをお伝えしていければと思っています。
アカデミーと言っても、これからの時代として、
必ずわたしたちが幸せに生きて行くために、コミュニティというものが必要になってきます。
ただ学ぶだけではなく、そしてそこに入れば束縛されるということではなくて、
出入りが自由だけど困った時にはここにきたら信頼するひとたちがいるような
そんな場所をもっともっと増やしていこうと思っています。
今日は事業内容についてまで詳しくお話はできませんでしたが、またそちらの冊子などもお持ち帰りになっていただいて、
ゆっくりを目を通していただけましたら幸いです。
私自身、日々発信や活動も進めてまいりますので、先ほどの冊子の裏表紙にメルマガのQRコードもつけていますので、
よければまたご登録いただいて、私自身発信していく生き方のヒントを、拾っていただけたら嬉しく思います。
声が届く、ということが、私にとって一番うれしいことです。
どうぞ、お一人お一人皆様が、幸せの発信源でありますように。
心から祈っています。
そして、最後に私ごとになりますが、寄付のお願いをさせてください。
日本二分脊椎症・水頭症研究振興財団という団体がありまして、娘の病気についての日々研究をされている団体さんです。
この病気のお子様は、私の娘は比較的軽度でありますが、脳に障害が出るような重度のお子様もたくさんおられます。
こちらに、今年より、私自身の売上の一部を寄付していこうと思っております。
もし今日、寄付をお願いできる方がございましたら、最後に寄付ボックスを設置したいと思っておりますので、一口1000円からで、寄付をお願いできましたら幸いです。
強制ではもちろんございませんので、ご安心ください。
一言だけ、お願いを申し上げました。
ありがとうございます。
***
スピーチはここまででした。ありがとうございます。
また、こちらの寄付に関しましては、会場でもたくさんの寄付をいただきました。
本当にありがとうございました。
寄付につきまして、こちらでも改めてご説明をさせていただきたいと思っておりまして、改めて投稿を上げなおしますのでまた読んでいただけたら幸いです。
いつもありがとうございます。
こちらはお持ち帰りいただいたギフトの一部ですo^^o