わたしたちの身体(生体)は細胞でできていますが、その細胞はできはどのような物質で構成されているのでしょうか。
次はその構成について考えてみたいと思います。
細胞を作っている物質とその比率
細胞を構成する物質を人体と植物で比較してみます。
比率の具体的な数字に関しては資料によって差があるようですので参考まで
各構成物質と比率
まず大きく水、有機物、無機塩類の3つに分けられます。
更に有機物は、タンパク質、核酸、糖(炭水化物)、脂質があり、無機塩類はリン、ナトリウム、カリウム、塩素、マグネシウム、カルシウム、鉄、硫黄などがあります。
有機物をそれぞれ構成する元素は、C、O、H、そしてP(リン)やN(窒素)です。
人体と植物の比率の違いのポイント
- 人体も植物も6〜7割は水で、一番多くを占めている
それ以外の部分は、
- 人体→タンパク質と脂質が主な構成物質
- 植物→糖が主な構成物質
であることが分かります。
人も植物も構成する比率はそれぞれに違いますが、構成する物質の種類は同じですね。
各物質の主な役割
わたしたちの身体や植物たちがどんな物質でできているのかが大まかに分かりました。
それではタンパク質やその他の物質がどのような働きをしているのかをここでは簡単にまとめておきます。
各物質の役割
- タンパク質:
生物の身体を作る主な材料。酵素や抗体、ホルモンなどの特別な機能を持つ分子も作る - 脂質:
生体のエネルギー源でもあり、細胞膜やゴルジ体やミトコンドリアを包む生体膜の主要な成分でもある - 糖:
生体の主要なエネルギー源。ATP回路を回すのに必要 - 核酸:
遺伝子の本体でリボ核酸(RNA)とデオキシリボ核酸(DNA)の総称。遺伝子の発現にも関わる - 水:
物質を溶かして化学反応の場となる。溶媒。整体の急激な温度変化を防ぐことなどにも関与している - 無機塩類:
それぞれに各役割がある。(例:NaやKは神経の興奮に関与など)
- タンパク質:
次は細胞の仕組みです。